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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第164号       ’02−12−13★

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     警察よ、働け

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●<崩れる安全神話>

 

なる新聞の見出し。 え、今度はどこの原発? と思ったら<02年版

犯罪白書>。 <安全>? 親分(警察庁長官殿)が狙撃されて7年間、

未だ敵討ちできずにいる子分たちが国民の安全を? ムリでしょうな、、

 

 

しかし、一応読む。 (交通犯罪外の)一般刑法犯検挙率は6年連続の

ワースト記録更新、戦後最悪 19.8%。 米、英、仏、独4カ国に劣る。

 

  念のためネットで確かめると<検挙率誤記で犯罪白書刷り直し>、

  その訂正で発行は2週間ずれ込む、と。 法務省も頼りないんだ、、

 

  白書作成者が米国の「人口1万人以上2万5000人未満の都市の

  検挙率」を「米国全体の検挙率」と取り違え、日本が米英独仏より

  劣って<5カ国中最低>と記述してしまった由。

 

  そのためほかにも、米国の殺人と窃盗の検挙率も訂正が必要になり、

  計6カ所。 確かにアチコチ<崩れ>てますな。

 

対照的に、悪者は元気、一般刑法犯罪の発生は前年比12%増。 その

86%を占める<窃盗>の検挙率は僅か15.7%。

 

強盗、傷害、暴行、脅迫、恐喝、強姦など<暴力的色彩の強い9罪種>

は最近5年間で2倍半の急成長ぶり。

 

倒産やリストラなどによる経済不安とモラルの低下で、「短絡的に金品

を得ようとしている傾向が推測される」、、まるでひとごと。 警察や

法務省の人たちに被害が及べば変わるかも。 悪者たちよ、彼らを狙え。

 

「凶悪化傾向と集団的犯行の増加」で死傷被害者が増加しており、また

「最近の特徴として、職業犯として敢行されることが多い」由。

 

  すぐ思い浮かんだのは、建設重機によるATM破壊・現金強奪事件

  の続発。 まさに<凶悪>な<集団>の<職業>的<敢行>だから。

 

  埼玉県での集中発生など、まるで警察の無為無策を見透かしたかの

  よう。 あれほどやられ放題なのに、誰も責任を問われていない。

 

  1件目には「えっ?」でも、プロなら続発は許すまい。 手口情報

  を流して全国の警察に警戒させるとか、重機所有者にも管理強化を

  呼びかけるとか、、

 

  した、のかな? したが、効果無く、、かな? ジャーナリストは

  突っ込まなくて良いのか?

 

  いずれにせよ、悪党どもを跳梁跋扈させてしまった。 何かが起き

  なければ動けないと言う警察、もう動いてくれているんだろうな?

  一向に<成果>が聞こえて来ないが、、

 

「犯罪を抑止する要因として機能してきた地域社会の相互監視の低下や

関心の希薄化で、公的機関の努力に限界が、、」、おいおい、<低下>

や<希薄化>は、警察の熱意や意識が、でしょ? それが<地域社会>

に反映してるんじゃないかな?

 

*   *

 

入れるところが無い、で悪人の捕縛を控えているのかも。 前年度白書

によれば、行刑施設の収容率は受刑者用で103.6%。 3割の施設

が<過剰収容>。

 

しかも平成7年出所者の5年後、満期釈放者の約50%、仮釈放者の約

30%が4年以内に再入所というから、ますます繁盛疑いなし。

 

不況深刻、ホームレスになるより、で<入居>したがる輩が増えるかも。

悪事で荒稼ぎして滅多に捕まらない、運悪く捕まっても食事と寝床には

ありつける、、 良い国ですねえ。

 

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●我々のハナタレ時代には

 

「オマワリさんに叱られるぞ」がブレーキになっていたし、「ゴメンで

済むなら角の交番は要らない」とか言って相手をトッチメたり。 常に

警察は頼りになりました。

 

今、交番はたいてい空っぽ。 街の迷惑駐車ひとつ、110番しなきゃ

取り締まらない。 TVで見る<警察>は、ドラマは別、概して不祥事

報道。 頭を下げるオエラたち、頼りにならない、疑わしい。

 

 

12月1日深夜放映のNNNドキュメント’02<疑念>は、海上自衛

隊員三笠睦彦氏の不可解な死を<自殺>と断定した警察に、家族が納得

できずにいる話。 ほら、疑わしい。

 

3年前のある夜、三笠氏は自宅近くから忽然行方不明に。 携帯電話も

応答無し。 警察に連絡して捜すうち、何と60キロ離れた山中の橋上、

左前輪部大破の車が発見された。

 

最寄り派出所警官に来てもらったが、「事故車を放置する人はたくさん

おる。 女とホテルにシケ込んだんとちゃう? 寒いけん帰る」、深夜

の山中に家族を残して去ってしまう。

 

やがてその真下16メートルの川原に仰向けの遺体が発見され、それを

警察は<署長30年間の経験値>で<自暴自棄になって>の<飛び降り

自殺>と断定。 捜査は打ち切られ「初動捜査は無かった」(父親)。

 

車の周囲に散乱していたタバコの吸い殻多数を家族が発見、収集、今も

ビニル袋で保管している。 警察はそれも無視。

 

「検屍もおかしかった。 <墜ちて死んだ>にしては、肌着に血が一滴

も付いていなかった」のだから、と家族は疑念いっぱい。

 

次の発見は、遺体現場より8.2km手前の路上のタイヤ痕と、ガード

レールの損傷。 推定時速50キロ。 その場所で自殺を図ったが死に

きれず、橋まで行って飛び降りた、と警察は推定。

 

司法解剖では、死因<心臓裏側の大動脈切断>。 外傷は無いが、胸に

骨折6カ所、胸部前面皮下出血数カ所。 遺体が仰向けだったのに??

 

警察は胸の傷や骨折はエアバッグのせいとしたが、自動車工業会の見解

は「時速50キロの衝撃でエアバッグが動脈を損傷させることは無い」。

 

残った左前輪はタイヤが失せ、ホイール円周1部はすり減って直線状に

なっており、操舵リンクも破断していた。 そんな操舵不能の車を、大

動脈の切れた人が8キロも転がし、橋から4.2メートルも跳んで、、

 

<自殺>するとはとても、、と家族は疑い、警察は譲らない。 しかも

警察は司法解剖が終わる前に海上自衛隊へ「自殺」と電話通告、家族が

解剖結果を聞いたのは警察からでなく自衛隊からであった、という。

 

家族は遺体のジャケット、セーター、下着の3者同位置に円形の打痕が

あることに着目し、県警に申し出る。 その時の様子が家族のビデオに

収められ、捜査員はその径を<内径4センチ>と確認し、「あずかって

いくでよ」とも言っている。 が、

 

1週間後の返却時には<打痕>が<消されて>おり、その点をNTVが

質したところ、「初めはあったように思えたが、調べたら無かった」と。

 

家族は今も懸賞金の看板で情報提供を呼びかけている。 「警察に救い

を求めても何もしてくれない。 警察捜査はアテにならん」、と父親。

徳島県警標語「わが街の安全・安心110番」が空々しい。

 

しかし空々しいどころではない。 警察で<殺される>こともある?!

 

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●TV朝日の<ザ・スクープ・スペシャル>

 

11月24日放映の<「容疑者拳銃自殺」は大嘘? 神奈川県警容疑者

銃殺疑惑に迫る>がそれ。

 

1997年11月8日、神奈川県警戸部署は「銃刀法違反で逮捕された

Y容疑者が取調中に証拠品の拳銃を奪い自殺した」と発表したが、、

 

99年春、これに疑念を抱いたYさんの遺族が神奈川県相手に損害賠償

の裁判を起こし、以来2年以上の取材で、様々な疑問が浮上。

 

 ・<不鮮明>を理由に、拳銃の指紋が開示されない

 ・証拠品の拳銃は処分されてしまった

 ・<自殺>にしては<斜め下45度>という角度が不自然

 ・銃身を押さえたとされる左手にヤケドなどの痕跡が無い

 ・衣服の貫通痕は、体に密着させて撃ったものとは違う 

 ・狭い部屋で向かい合っていた刑事に全く気付かれずに実弾を盗み、

  拳銃に装填することが可能とは思われない

 ・<自殺>直後の現場写真は、あまりにも整然として不自然

 

横浜地裁は「巡査部長が発砲」と認定し、「組織的な証拠隠滅」を示唆

して「調書には矛盾が多く、、荒唐無稽ですらある」と判決。

 

神奈川県は控訴し、警察庁長官は判決を「遺憾」としたが、これだけの

謎、どうしたら覆せる?

 

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疑わしい警察、の話はいくらでもある。

 

 

●日産自動車栃木工場社員リンチ殺人事件(1999)、

 

石橋警察署は被害者両親の懇願に全く応じなかったのは、被害者須藤氏

について虚偽の報告書を作成、警察に提出させた日産自動車栃木総務部

担当者が栃木県警出身者だったから、か。

 

また須藤氏殺害犯人の一人は地元でも知られた不良少年だったが、彼の

父親は栃木県警の警察官。 まさか身内のかばい合いでは?

 

 

 

●桶川女子大生ストーカー殺人事件(1999)

 

も同様。 猪野詩織さんご家族の度重なる懇請に警察は最後まで応えず、

そして悲劇が発生してからはもっぱら組織防衛のためのねつ造に終始。

 

その経緯をまとめた本<虚誕>の「まえがき」で、鳥越俊太郎は、

 

 市民の生命、財産、安全を守るのが警察の使命である。 事件が起こる

 前に阻止、防止するのも警察の仕事なのだ。 詩織さんの事件のように

 「事が起きてからでないと動けない」という警察の言い分は間違いなの

 だ。 警察官は、事件に発展するかもしれない市民の訴えに、職業的な

 カンで反応していかなければいけない時代なのだ。

 

と述べている。

 

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●こうした事例に共通するのは、

 

警察の尻の重さ、先入観、そして<死人に口なし>で警察側の不都合を

すべて隠してしまうこと。 そのためなら、

 

せっかくの物的証拠も無視あるいは変造、彼らの<経験値>に合わせて

しまう。 見えていても見ない、聞こえていても聞かない、聴かない、

訊かない。 言い出したら引っ込めない、改めない。

 

<彼らの世界>だけが<現実>で、普通人は相手にする必要が無い、と

でも思い込んでいるみたい。 役人的優越意識か、考えの規準がまるで

違う、MUST、WANT が違う、、 浮世離れ。

 

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●いや憂き世、ビジネス社会も、

 

似たようなことではあるまいか? 現実離れのトップ、取り締まらない

取締役、オミコシの挙がらない営業、ミスを隠蔽・粉飾する現場、、

 

法規、社則、業務規定、色々あれど、実施は各人任せ、<経験値>本位。

そのため、本来サービス提供の組織が、初心を忘れて自分たち都合優先。

見ず、聞かず、動かず、即ち働かず、あるいは悪事を<働く>、、、

 

 

警察のジコチュウが目立つのは、公的業務で、対象が人間トラブルその

ものだから、たまたま。 しかし、悪者を捕まえない警察なんて無意味。

業務達成率?毎年低下、今や20%を割る、では私企業なら倒産確実。

 

<上>が率先して働き、<下>は倣う。 業績良好会社の共通パターン。 

取りあえず各警察署、署長が先頭に立って街中の駐車違反、残らず召し

取ってはいかが? <事件発生>は一目瞭然、法規は完璧、罰金は収入。

<犯人>は凶悪じゃないし滅多に逃げない、easy job なんだから。

 

違法は違法、「まっ、いいか」を警察が許さなければ、<地域社会>も

少しはピリッとするだろう。 警察もマメに歩き回れば、情報に出会い

やすくなる、迷宮入り事件も少なくなる。 働きぶりを疑われることも

少なくなる、、だろう。

 

*   *

 

<技法>も<働かせ>なければ無益。 マメに歩いて、見て、訊いて、、

で得た断片情報から推論を導き出すための Rational Process ですぞ。

 

「社員の意識低下が、、」てな言い訳は、経営の<安全>が<崩れる>

のを促すだけ。 そう言いたくなったら、まずはSA、課題設定から!

                          ■竹島元一■

   ■今週の<私の写真集から>は ★クック山系俯瞰★

 

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